ホーム > 医療関係者の方へ
難産を予測するための児頭骨盤指数(cephalopelvic index;CPI)は、このページ上から求めることがで
きます。
2個のX線撮影条件データと、8個の計測データを入力すると、CPIと骨盤TYPEが自動的に求められます。
きます。
2個のX線撮影条件データと、8個の計測データを入力すると、CPIと骨盤TYPEが自動的に求められます。
CPIの算出には Martius(入口前後像) と Guthmann(側面像) の2枚のX線フィルムが必要です。
- X線倍率の問題(フィルム面から直接に計測される値は、実際の長さや面積よりも拡大されているという問題)を気にすることなく、フィルム上から直接に各径線を計測して、それらの計測値を補正することなく、画面上の計算用チャートに入力していけば、アプリが自動的にX線の倍率補正を行ってCPI(児頭骨盤指数)を算出します。
アプリにX線倍率の補正をさせるためには、まず、X線撮影条件であるXFDとTFDの計測値を入力する必要があります。
XFD(X線管球からフィルム面までの距離)は医療施設での任意の撮影条件で構いませんが、注意することはCPI算出のためには、入口前後撮影(Martius撮影)と側面撮影(Guthmann撮影)では、どちらも同じXFDで撮影されなければなりません(一般的には、Martius撮影も Guthmann 撮影も、どちらもXFDは90~150cm程度の範囲内で撮影されることが多いようです)。
TFDは、Martius 撮影のときに使用される撮影台の厚さのことです。詳しくいうと、撮影テーブルの表面からカセットが入れてあるフィルム面までの距離のことです。(撮影台の厚さは医療施設固有の厚さですので実際に測定してください。一般的にTFDは4.0~7.0cm程度の厚さになっていることが多いようです)。
- 計算されたCPIは、児頭の高さとX線倍率の両方を補正した骨盤入口面積と児頭面積の比率から算出された値です。CPIが95以上はCPD(児頭骨盤不均衡)による難産をきたす可能性が高くなります。
また、骨盤開角の因子だけをみても、それが80度以下であれば難産をきたし、帝王切開になる可能性が有意に高くなることが知られています。
詳細については、以下の文献をご参照ください。
Yamazaki H and Uchida K : A mathematical approch to problems of cephalopelvic disproportion at the pelvic inlet.
Am. J. Obstet. Gynecol., 147:25,1983
山崎裕充・他:CPDの判定のための数学的方法 その1、周産期医学 16:111,1986
山崎裕充・他:CPDの判定のための数学的方法 その2、周産期医学 16:287,1986
山崎裕充・他:CPDの判定のための数学的方法 その3、周産期医学 16:429,1986